地方移住したFIRE生活

福岡に来てなじめたこと、なじめないこと

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15〜23分

リード

自分が東京から福岡(県)に来てからそれなりの月日がたちましたが、福岡ならではの文化や風土や特色に関して、今ではすっかりなじんだものもあれば、正直いまだになじめないものもあります。本日は、そのあたりを話題に雑談をしたいと思います。

尚、ここから先の話は、あくまで個人的な感想や意見ですのであらかじめご容赦下さい。

まず結論からいうと、東京から福岡に来た当初、違いが気になったり少し驚いたりした事柄はいくつかありましたが、それらのほとんどに関しては、3年たった今ではすっかりなじんでしまっています。

「うどんは柔めん」、「肉まんには酢醤油」が今では自分にとって完全にデフォルト化しています。

変わった読み方の地名もだいぶ頭に入りました。馬出(まいだし)とか下山門(しもやまと)とか別府(べふ)とかすんなり読めるようになりました。また、かつて東京時代に新橋で飲んだ後のシメでよく行っていた赤レンガ通り沿いにある「豚骨ラーメン博多天神」という店のネーミングに対しては、今やとてつもない違和感しか覚えないようになっています。

スーパーに買い物にいって、会計のとき金額を見て「あれ、今日はなんだか買い過ぎたかな」と思ったとき、あ、そういやゴミ袋買ったんだと、有料ごみ袋大サイズ10枚入り550円の出費にも抵抗感なく納得するようにもなりました。

とかくバスの往来が多い福岡市中心部を運転するときは、たとえ左側車線がガラガラにすいているように見えても、その先にはバスがいることを見越して安易に車線を変更しないように注意するようにもなりました。そういえば、吊革につかまった乗客も乗せた普通の路線バスが高速道路を平然と走っている姿も日常風景の一部としてすっかり慣れました。

交通機関といえば、東京に住んでいたときの移動手段は、ほとんど公共交通機関で、俄然安くて速くて時間が正確というのが利点だったのですが、福岡に来た当初、交通機関の料金がいささか割高だなと感じました。例えば、糸島の自宅から天神まで公共交通機関を使うと片道780円、往復で実に1500円以上もかかってしまいますが、個人的にはちょっと高いなぁという感覚で、だいたい同じぐらいの距離の東京-横浜間でしたら、東海道線で往復1000円以下です。ということで、福岡に来てからは、生活の移動手段に関する意識が変わりまして、田舎住まいということもあり、自家用車やバイクで移動する機会が圧倒的に増えました。特にバイクは燃費が良いですし、高速代もETCを利用すれば自動車の半分程度で済むので経済的です。そんな感じで、今の生活では、あまり公共交通機関の料金のことを気にする機会がそもそも少なくなりました。

ちなみに、福岡での最近の社会的取組みとして、エスカレーターでの歩行をやめることを前提に、エスカレーターの片側空けをやめて、両側2列に立つことを勧めるキャンペーンが繰り広げられていますが、これは個人的に賛成の立場です。自分も意識的に右側に立つように心がけています。たぶん多くの人が何となく片側2車線の高速道路の走行車線と追越車線のイメージをエスカレーターにだぶらせて、右側に立ち止まることは、高速道路の追越車線を塞いでいるような後ろめたさを感じるのかもしれません。エスカレーターはそもそもの設計通りに、両側2列利用した方が輸送効率が格段に良いので、福岡がさきがけとなって2列利用をぜひ世の中に普及させていってもらいたいなと思っています。博多駅構内はいろんな地方からの人の出入りもあるので、まずは天神エリアや中洲川端駅空港線の長いエスカレーターなんかを中心に定着させるのが実践的かもしれません。

さて、ここまでは、自分が福岡の生活になじめてきた話をしてきましたが、逆にいまだになじめずにいることも、わずかではありますが、いくつかあります。

まぁ大した問題ではない細かい話ばかりなのですが、一つ目は、地元の民放テレビ局の区別がいまだにつかない、ということです。KBCとかRKBとか、それぞれどこのキー局の系列なのかいまだに頭に入っていません。なので、例えば今度東京の知り合いがテレ朝の情報番組にちょこっと出る、なんて話があっても、こちらのどの局のチャンネルを観ればいいのかとっさにはわかりません。まぁこれは単純にここ数年、自分がテレビをほとんど観なくなっていることが最大の理由なので、たぶんこのままわからないまま過ごしても、特に困ることはなさそうですし、誰かを困らせることもないかなと思っています。

次になじめていないこととしてあげるのは、銀行関連です。東京にいるときに作ったメガバンクの銀行口座を長いこと使っているのですが、福岡での生活を始めると、メガバンクの口座だと口座自動振替ができない場合が少なくありません。例えば、水道代とか固定資産税とかその他諸々です。それから、代金の支払いを銀行振込で行う場合も、だいたい受取側が地方銀行の口座を指定してくるので、ほぼ全ての振込で振込手数料が発生します。こちらに移住した際にすぐさまいさぎよく地方銀行に口座を作ってメインバンクを変更しておけば便利だったんでしょうけど、今やFIRE生活を始めて無職の身分となった為、銀行口座を新規開設するには機を逸してしまった感があります。

さて、東京から福岡に来て、最初の1年ぐらいは福岡市中央区の賃貸マンションに住んでいたのですが、その頃の暮らしでなじめなかったことがあります。福岡市が行う深夜のゴミ収集は、肯定的な意見が一般的だと思いますし、日中の渋滞緩和などの効果もあるので公共サービスの仕組みとして優れたものだと自分も思います。一方で、自分は至って寝つきの悪い人間で、住んでいた場所のせいもあるかと思いますが、深夜のゴミ収集の音で目が覚めてしまい、そのまま眠れなくなってしまうことが少なからずありました。なぜか夜中の3時とか4時頃に目が覚めてしまうと、寝よう寝ようと思っても、日々のちょっとした不安や心配事が頭の中で膨れ上がって眠れなくなってしまう、ということがよくあって、これは自分だけに限った現象ではないようです。かのアメリカの文豪スコット・フィッツジェラルドも、真夜中に目が覚めて、とるに足らないささいなことがまるで死刑宣告のように思えるような魂の闇夜が訪れることがあるが、その時刻はいつも決まって午前3時だ、などと述べていて、このことは、フィッツジェラルドの「魂の午前3時」として知られていたりします。

自分としても、この「魂の午前3時」問題が生じないように気を付けながらこれまでの人生を生きてきたのですが、夜のゴミ収集車の音によって「魂の午前3時」問題の発生頻度が上がってしまい少し困っていました。幸い糸島に引っ越した後は、夜のゴミ収集はないので、自分としては助かっていますが、別にあのまま福岡市内に住み続けていたら、今頃はとっくに夜のゴミ収集の音になじんでいたかもしれません。

なじめない、というよりも不便を感じている、と言った方がよいことで一つ思いつくことがあります。それは福岡陸運局の混み具合です。車の住所変更手続を自分自身でやってみたり、最近ディーラーさんから聞いた話もあるんですが、ちょっと福岡陸運局の対応がキャパオーバーになっているように感じます。福岡県内の車のナンバープレートといえば、福岡、北九州、筑豊、久留米の4つですが、福岡ナンバーを取扱う福岡市東区千早の福岡陸運局は、福岡市内全域にプラスして、糸島市を含む周辺自治体15をすべて管轄しています。ちなみに、東京都では、品川、練馬、足立、多摩、八王子の5つの陸運局に所轄が分散していますが、人口規模の違いがあるとはいえ、今の福岡陸運局の管轄範囲はちょっと広すぎるように思います。福岡市圏内では人口増加していることもありますし、もうちょっと人手を増やすなり、新たな管轄の陸運局をどこかに新設するなり検討しても良いんじゃないかと思います。もしそれができないとしても、少なくとも、今の書類手続は、相変わらずの昭和スタイルで、同じ内容のことを微妙に違うお作法で何度も別の紙に記入させられるようになっており、何か意図があってわざわざ面倒くさくしているのかもしれませんが、もう少し合理化したり、デジタル化するなりして、書類手続の省力化を図るべきじゃないかと思います。

最後に一つ、自分がどうしてもなじめないことを申し上げますと、自分はいまだに今川焼を回転焼きとか蜂楽(ほうらく)饅頭とか呼ぶことに強烈な心理的抵抗を覚えてしまいます。なぜだかわかりませんが、自分の中では、これから先何年福岡にいようと、いつまでも今川焼は今川焼でありつづけるような気がします。

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